3回目

3回目
うつ病は、ストレスなどが原因となって、脳の中のセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質が足りなくなったために、疲れたり気力がなくなったり、気分が落ち込んだりする病気です。
SSRIなどの抗うつ剤は、足りなくなっているセロトニンを増やして脳の中の神経伝達物質のバランスを整えてくれますが、効果が出てくるまで少し時間がかかります。
これで2週間経ちましたので、そろそろ少しだけ楽になっているのではないでしょうか。
少しよくなったかな、と感じられるようになるまでに1〜2週間、あるいはもう少しかかることもあるわけです。
セロトニンが増えてきちんと脳の中で働くようになれば症状は我慢し易くなりますから、焦らずにゆっくりと治療をしていきましょう。
詳しく言うと、SSRIは、セロトニン(5-HT)の再取り込みを選択的かつ強力に阻害し、シナプス間隙の5-HTを増加させることによって抗うつ作用を発揮します。
投与後は比較的速やかに5-HTの再取り込みを阻害しますが、抗うつ作用を発揮するまでには1〜2週間、あるいはそれ以上の時間がかかることがあります。
これには、5-HT放出に関するフィードバック機構が関与しており、SSRIの効果発現には、うつ病でアップレギュレートされている5-HT自己受容体の脱感作が必要で、それに1〜2週間かかるためだと考えられています。
難しいかもしれませんが、そのような、脳内の物質メカニズムの問題なのだということを理解してください。「気合」の問題ではないのです。